WORKS

No.02

セントラルヒーティングマンション

佐藤邸トップ画像

今回リノベしたマンションは山間にあるため夏は涼しく、セントラルヒーティングで冬は暖かいという
80年代のマンション。
マンションならではの利点とポテンシャルを活かし、作り込むのではなく引き算で実現した好実例です。
ヴィンテージ家具と植物、必要最低限の選び抜かれたものたちとの暮らし。
住む人のセンスが際立つマンションリノベになりました。

工期:2ヶ月
施工面積:57.16㎡
家族構成:ご夫婦
築年月:1998.10
所在地:京都市

モールテックスとラワンで仕上げた造作キッチン。ミニマムなサイズ感ながらもキッチンとカウンター、収納まで兼ねたもの。
食器類もこの棚に収まるように厳選。
コンロはIHの置き型で、レンジフードもコンパクトなものをセレクト。

壁紙は剥がしてみないとわからない。
ご夫婦ご自身で頑張ってもらった甲斐あり、
今回はとても綺麗な表情のコンクリートが現れました。

CUSTOMER VOICE

冬でも半袖、半ズボンで大丈夫なくらいセントラルヒーティングは暖かいんです。
夏も山の中なんで涼しいんですよ。ここに来る前に住んでいたマンションは
デザインはすごく良くて気に入っていたんですけど、夏が暑くて、冬は寒いのがもう嫌で。
それでこのマンションの購入を決めました。

街中に住んでいたこともあるんですが、今はリモートワークもできるし、
車を使うようになったので、特に不便は感じないですね。
たまに街中に出るとなんだか落ち着かなくなってしまったくらいです。
特に気に入っているのは、冬場、朝起きたら窓の外が真っ白になる雪景色です。
自然に囲まれていて、鳥の声が聞こえたり、本当にこの辺りは環境が良くて。

もともと持ち物が少なかったわけではなくて、この部屋の暮らしに合わせて
ものを減らしました。不要なものの手放し方も、ただ捨てるのではなく
リサイクルに回したりして、次に役立つ方がいいかなと。
山のようにあった仕事で必要な本や資料はスキャナーを使ってデータ化して
整理しました。

家具はこの部屋に合わせて集めています。でも、気がついたら椅子が多いなって(笑)
ダイニングテーブルやデスクは、芸術家の父に欲しいもののイメージを伝えて
つくってもらったものです。

リノベーションのコストを抑えるために壁紙を剥がしたりを2人でやったんですが
思ったよりも結構大変でした。それも今ではいい思い出になっています。

STAFF VOICE

・ビフォーの印象
どこにでもある一般的な3LDKの間取りを前オーナーが2LDKに改造した部屋でした。
とにかくベランダからの眺めが素晴らしく、時間がゆっくりと流れる暮らしができそうな部屋だと感じました。

・このお家の見どころ
セントラルヒーティングのマンションなので、できる限り仕切りを取り除き
ゆったりしたワンルームタイプの回廊型の間取りになっているところ。


・印象に残っていること
コストダウンと思い出作りにと、積極的にDIY参加をしていただきました。
壁紙を剥がし部分的にペンキを塗るなど、クタクタになる程頑張ってもらった結果
唯一無二な独特のテクスチャーの壁になりました。

・こだわったこと
戸建てのリノベーションでは足すシゴトが多いですが、マンションリノベーションでは
引くシゴトがインテリアに個性を与えるので面白かったです。
床も床材も全て剥がして部分的にラグを敷いてというのも提案していましたが、さすがにそれは
「やり過ぎ」ってことでカーペット敷きに。

・このお家の特に好きなところ
「眺望と家具」です。僕たちの仕事に関係ない部分ですが、眺望とお持ちの家具を
引き立てる空間がつくれたことに満足しています。引き算の好実例です。